『昭和元禄落語心中 9巻』雲田はるこ:遂にたどり着いた八雲の本心

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本日は漫画のおすすめ記事。

アニメも大好評!

『昭和元禄落語心中』の第9巻です。

この漫画もとうとう9巻。

二桁の大台にあと一歩ですね。

物語も終盤に差しかかり、

8代目八雲、与太郎こと3代目助六、そして小夏の物語がどのように決着するのか目が離せない展開が続きます。

さて今巻では前巻で公演中に倒れ、

なんとか意識は取り戻したものの

落語に対する自信を失い、

失業すると言い出した8代目八雲を

なんとか説得しようと奔走する人々の様子から始まります。

読者はみんな分かっていることだと思うのですが

この漫画はいい意味でも悪い意味でも

8代目のやることなすことに翻弄される人々を描いた作品なんですよね。

それだけこの8代目八雲という人物が魅力的であり

また彼の落語も同じように魅力的だということの証だと思いますが。

9巻では

八雲に惚れ込み、

彼の落語を後世に残そうとしている「旦さん」こと樋口栄助が、

8代目の義理の娘であり、

8代目の親友の2代目助六の娘、

かつ与太郎こと3代目助六の嫁である小夏に対してこう言います。

「あなたも僕と一緒。あの人に人生を狂わされた一人だ」と。

これをネガティブでな意味ではなく、

自分の人生を狂わされてでも惚れ込むような人間に出会えたという

極めてポジティブな意味合いで描いていることこそ

この8代目八雲というキャラクターの人間的魅力を象徴しているシーンだなあと思います。

今巻のラスト、

たった一人しかいない劇場で

これが最後という気持ちで「死神」をやり

ついに芸の神様に会うことができた8代目は

ここで人生を終えても悔いはないという心境に達します。

しかし、

助けたにきた与太郎の姿を見て

自分の本心である「まだ死にたくない」という気持ちに気づきます。

落語とともに心中する。

それが自分のために死んでしまった

2代目助六とその妻・みよ吉への償いになるという気持ちが8代目にはあったはず。

一方で、

自分が心から愛した落語を後世に残したいという気持ちも

どこかにあるからこそ

2代目助六の面影を残す与太郎を弟子に取ったんだと思うんですよね。

その矛盾する気持ちの中、

近づいてくる死を目の前にして

ようやく「死にたくない」という気持ちに気付いた8代目。

次巻がとうとうラストのようですが

これまでとは打って変わって

精力的に舞台をこなしたり

撮影に応じたりといった

落語を生かすことに注力する姿が見れるんじゃないかと期待しています。

しかしいよいよラストかあ。

好きな漫画の終わりってのは寂しいもんですね。

『僕だけがいない街』も終わってしまうようですし、

面白い漫画が次々なくなっていくなあ。

なにかおすすめの漫画とかあったらぜひぜひ教えてくださいね。

したっけ、またね!

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