『いつかティファニーで朝食を 8巻』:実は重層的構成の稀有な存在

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本日は恒例の漫画紹介記事です。

トリンドル玲奈さん主演で現在ドラマもOA中の『いつかティファニーで朝食を』の第8巻。

いやー、この漫画までもドラマ化ですよ。

自分の先見性が少し空恐ろしい。笑

いや本当に最近自分が目をつけた作品のメディアミックスが多いので、

自分が面白いと思うもの=一般的に面白いと思うものということだけは真実なのではないかと思っています。

 

 

 

 

 

 

さて、この漫画ですが内容はいたってシンプル。

主人公の佐藤麻里子を中心とする4人の女性の人生を淡々と描きながら、

そこに朝食を食べるということをリンクさせていく。

作中では彼女たちの人生に様々なことが起こりますが、

その問題を朝食が解決するといういわゆる「美味しんぼ方式」ではなく。(たまにそんな回もありますが)

特になにも解決していないけど、

朝食を食べる時間で問題を整理したり、見つめ直したり。

そんな風に生きている等身大のアラサー女性の姿を描いているのが特徴かなあと。

その辺の描写がリアルだからこそ、

ドラマ化するまで人気を集めたんでしょうね!

では今回の第8巻。

ハイライトは麻里子の中で何となく気になる存在であった

同僚の菅谷との関係性が色々な意味で進展したことかなと。

いや何か行動を起こして変わったとかではないのですが、

菅谷の彼女に遭遇する+菅谷の退職が発覚するというダブルパンチで

麻里子の中で彼への思いがなんとなくから確認に変わった模様。

でも、

だからといって告白することもできないし、

進まない自分の人生を変えたいという願望もある。

この漫画が支持されている理由の一つに主人公の麻里子が一貫して人生のスタンスがぶれぶれなことが挙げられるのではないかと思います。

え、普通そんな主人公だったら共感されないしダメなんじゃないの?と思われる方もいると思います。

確かにこれが少年ジャンプだったらダメでしょう。

なぜならジャンプの主な読者が主人公に求める要素は憧れだから。

ぶれぶれの主人公に憧れる人はあまりいないですよね。

でも『いつかティファニーで朝食を』の読者層は年齢的も高めで、

主人公に求めるのは憧れよりも(憧れはどちらかというと海外ドラマとかに求めるんじゃないですかね?)、共感。

あー、なんか自分の人生うまくいかないなあと思っているアラサー女子には、

麻里子のブレっぷりやダメっぷりに知らぬ間に共感し、つい見てしまうという循環なのではないかと思います。

さらにこの作品は麻里子に共感できなくても

麻里子の友人の3人のどれか一人に共感させればそれで勝ちという仕組みを作っているのもうまいですね。

麻里子はいつまでも結構ダメなのに、

その他の3人はなんとなく人生が次のステージに進んでいる感じがするのも中々斬新。

主人公を一番下の位置に置くことで、

読者にはこのキャラよりは私の方がまだマシかもという安心感を提供するという面白い構成なっているなあと思います。(そこまで意図されているかは置いておいて)

で、読者はその上で全国各地の美味しい朝食情報も知ることができるという側面もあり、

実は重層的な漫画だなあと改めて思いました。(そりゃあヒットもするわ)

女性ならばどこかに必ず刺さるポイントが存在する実は稀有な漫画である『いつかティファニーで朝食を』。

是非一度読んでみて、どこが自分的には気になったのかを周りと話してみても面白いかもしれませんね。

したっけ、またね!

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