『亜人 7巻』桜井画門:リアルの非道をSFに混ぜ込む

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本日は恒例の漫画の感想記事。

最近、僕の購入している漫画達が空前のアニメ化ラッシュなのですが

今回も2015年の11月から劇場アニメ、そして2016年1月からテレビアニメ化が決定した『亜人』の第7巻の感想です。

この漫画はジャンプ系とはまた違うダークな作風。

なんといっても主人公が自分のことしか考えていない中々のクズっぷりを発揮してるのですが、

僕はこういうダークヒーロ系の作品も結構好きというかむしろ本来はそっちばかり読んでいた節があり、

この作品は好みのドンピシャと言えますね。

以前に紹介した東京喰種とかもまさにそんか感じ。

これ系の中でも最近本当におすすめなのがこの『亜人』です。

殺しても死なない人間、亜人であることがある日突然発覚した主人公・永井圭が政府や同じ亜人である佐藤に追われ、対立する様子を描いたSFアクション。

7巻では亜人の佐藤の暴走を止めるために、利害を一致させた政府の人間である戸崎と合流し、

対佐藤に向けた作戦を練っていく所からスタートします。

この巻のハイライトは佐藤の謎に包まれた過去が明らかになった場面かなと思います。

これまでは亜人であること、享楽的な性格であること以外の情報が一切なかった佐藤ですが

もともとは凄腕のアメリカ海兵隊員であり、ベトナム戦争時に自分の楽しみのためだけに殺戮を行ったことから除籍処分になった人物であることが判明。

そして今も亜人であることを最大限に活用し、自分の利害のためだけに遊ぶように人を殺している佐藤。

彼を止めるためには

思想云々ではなく亜人を殺すという不可能を可能にしなくてはいけない。

そうでなければ人類そのものが危険に晒されるほどの脅威であるという事実。

こういう真の悪というか生まれながらの悪という人物、

僕は大好きなんですよね。

もちろん実在したらたまったもんじゃないですが、

あくまでフィクションの中であればこういうキャラクターが出てくる作品はタイプだったりします。

それは生まれながらの悪なんて存在に実際に触れることもなければ

彼の行いを見ることも当然なく、

そういう非日常であり人間の禁忌に触れることを人はどこかで欲しているんだと思います。

バットマンのジョーカーとかもまさにそういう存在ですよね。

自分は決してなれないけれどそういうものを見てみたいという欲求は人がフィクションを求める上での理由になりうるんだろなあと。

さらに『亜人』がもう一つ魅力的なのはそれに対する主人公が正義感あふれるみたいなキャラでは全然なく、

前述した通り自分のことしか考えていないクズのよな存在として描かれているといこと。

彼が佐藤と対立する理由はあくまで自分の命が狙われているからであり、

自分の平穏な暮らしのために佐藤が邪魔だからというだけで。

そんなある種の人間臭さ、リアリティをSFというザ・フィクションの中に持ち込んでいる所が『亜人』の魅力なんだと思います。

次巻では対佐藤の仲間との戦いがより激化してくことが必至。

内容的におそらく長引かせることもなく10巻以内で終わるような気がする作品なので

ジャンプ的な作品だけでない刺激を求める方はぜひ読んでみてください。

したっけ、またね!

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