「蔡國強:帰去来」横浜美術館:メッセージが感情を生む

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本日は新コーナー、僕が行ってきたアートやイベントの紹介という記事の第二弾を更新していきたいと思います。

前回は「動きのカガク展」のご紹介でした

今回はみなとみらい駅にある横浜美術館で開催されている「蔡國強:帰去来」に行ってきました。

 

 

 

 

 

 

蔡國強さんという方、ご存知ですか?

僕はこの展覧会が開催されるまで恥ずかしながら全く知らなかったのですが、

火薬を使った作品が有名な

現代美術のスーパースターと呼ばれているお人です。

2008年の北京五輪では開会式・閉会式の視覚特効芸術監督を務めるなどまさに世界を代表するアーティスト。

実はこの蔡國強さん、日本にとても縁のある方のようで、

1986年末から1995年までの約10年弱を日本で過ごし、筑波大学などで創作活動をされていたそう。

そんな蔡國強さんの7年ぶりの日本での大規模な展覧会ですが、

「帰去来」というタイトルは中国の詩人、陶淵明の作品が由来となっています。

官職を辞して、故郷に帰り田園に生きる決意を表したこの作品の通り、

アーティストとしての原点に再び立ち返りたいという蔡國強さんの思いが込められて展示会。

さて、その展示会で僕が一番心を動かされた作品ですが、

日本初公開となる「壁撞き」という作品でした。

まあこれを目当てに行ったから当然といえば当然の結果なのですが、

それにしても本当に素晴らしい作品でした。

生で見て、あんなに感動した作品って僕は記憶にないくらい。

「壁撞き」という作品ですが、

精巧に作成された無数の狼が、

見えない壁に跳ね飛ばされながらもそこに向かっていく様子を立体物で表現した作品。

僕の貧困な語彙ではこのようにしか語ることができないので

ぜひ一度検索してみてください。

そしてできれば横浜美術館まで行ってみてください。

この作品に僕がこんなにも感動した理由は、

作者が作品に込めたメッセージがダイレクトに伝わってきたからだと思います。

無数の狼が壁にぶつかりながらも何度も何度もそこに向かっていく姿は、

まさに人間そのものであり、

僕もこんなふうに生きていくんだ!という風にストレートに自分ごと化できました。

美術館って基本的に自分と対話する場だと僕は思っているんですよ。

作品を通して作者はこんなことを言いたかったのかな?とかってことを考えながら、

一方でなぜこの作品に自分は魅せられているのかな?ってことを自らに問いかける場。

そして人が心を動かされるのは共感や憧れ、尊敬みたいな正の感情、あるいは恐れや嫌悪といった負の感情のどちらかを作品を通して感じた時だと思います。

そしてそういった感情を抱くためには作品から発せられているなんらかのメッセージを受け取る必要があります。

その辺のリテラシーは人それぞれだと思うのですが、

僕は作者が伝えたいメッセージを間接的な手法を用いて表現している作品が好きな傾向にあるようです。

今回でいうと狼=人間という暗喩を用いて作者から激励をもらったような感覚。

直喩より暗喩が好きなんですよね。笑

蔡國強さんの代表作である火薬アートももちろん手法として面白いと思ったのですが、

僕のリテラシーが低いからかそこからどんなことを伝えたいのか?ということがいまいち分からず、

やはり「壁撞き」が一番という結果になりました。

横浜美術館も初めて行ったのですが、

企画展の他に美術館所有の作品もみれてそちらも楽しめる作りでした。

ぜひまた別の展覧会でもいってみたいなあなんて思っています。

したっけ、またね!

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