『あと20年でなくなる50の仕事』水野操:自分の仕事は作業じゃない?

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今週の書評はこちら。

水野操さんの『あと20年でなくなる50の仕事』です。

オックスフォード大学のオズボーン准教授の有名な論文、「雇用の未来」の日本版といった内容です。

テクノロジーが発達し、人間の仕事が機械に取って代わられる未来を予測し、

そのときにどのような職業はなくなってしまうのか?

どのような職業は生き残るのか?ということを分析されています。

今作の中で水野さんが繰り返し書いていることは、

単純作業やデータベースの検索・調査などの仕事を今している人は近い将来仕事を失ってしまうということ。

しかしヒューマンプレミアムの高い職業、いわゆる人間がしていることによって安心感が生まれてくるような職業や、

人間が判断し、考え、物事を進めていくような仕事はこれからも生き残っていくであろうということ。

ヒューマンプレミアムという考え方の中でハッとさせられたのが、

介護や福祉といった職業がそれにあたるという指摘。

僕の中でこの概念に当てはまるのはいわゆるクリエイティブな職種や経営者などで

そこに介護・福祉職が内包されるとは全く思っていなかった。

でも言われてみれば確かに、

自分が介護される側に立ってみればいくら処理に間違いはなくてもやっぱち世話をしてくれるのは生身の人間がいい。

でもそう考えると人工皮膚を使って人間とほとんど変わらない感触のロボットならどうなのか?

やっぱり顔はきちんと人間の顔がい。

それならば人間そっくりのロボットならばいいのか?

ロボットだと知らないならそれでいいかもしれない。でもロボットだと知った瞬間、やっぱり人間を求める気がする。

人ってやっぱり知らないことやモノについて本能的な恐怖を抱く生き物なんでしょうね。

だからこそ知的好奇心が生まれるんだろうなあ。

ちょっと話題がずれましたが、

人間の価値がある職業というのは必ずしも創造性を生むような職業ばかりでなく、

例えば学校の先生。

例えば個人で営んでいる飲食店。

こういう職業に関して、僕はやっぱり人の顔が見える状態でいてほしいし、そういう意味でヒューマンプレミアムが高いと言えます。

そんなことを考えながら読むと、

果たして広告人はヒューマンプレミアムが高いと言えるのだろうか?ってことを考えてしまいます。

結論として思うのは、今の代理店の規模はこれからの時代にそぐわないんじゃないかあということ。

メディアの考えでいうと無駄に入稿担当者が一杯いる所なんて

本書の中で指摘されている単純作業の管理者でしかないと思うし、

そこを機械で一元化してしまえば人員を整理できてコストをかなり抑えることができると思う。

その分、メディアにどんなメッセージをのせればいいのか?というクリエイティブな部署に人員を割いたりできるし、

わずらわしい作業が減ってよりその部分に注力できるのは質の向上にもつながる。

要は他のどんな職業とも同じで、

自分がいる意味はあるのか?それって作業になってるんじゃないか?という視点を持つことが

これからの時代では必須なんだと改めて思いました。

自分が生きていくという意味で欠かすことができない、

何の仕事して飯を食っていくのか?という問題をいまいちど考えてみるきっかけになる一冊です。

したっけ、またね!

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