Mr.Children『REFLECTION』はなぜ傑作なのか?(後半)

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さて、昨日はMr.Children『REFLECTION』はなぜ傑作なのか?というテーマで記事を書きました。

前半はこちら

するとなんと!

またもや2本立てに!笑

いやー、やっぱり好きなものの記事はどんどん長くなってしまうんですね。

広告の仕事はもちろん好きなんだけど、

やっぱり趣味のことの方が書いていて楽しいことは否めませんね。笑

それでは早速、後半戦を書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

前回は桜井さんの、

「Mr.Childrenが上手くやればもう一回、音楽シーンを変えることが出来る。皆がサビを歌えるような曲を響かせることが出来る」という発言から

『reflection』を制作する上での意気込みや考え方なんかを考察しました。

もう一度、日本の音楽シーンを盛り上げたいという桜井さんの考え。そんな中で制作された『REFLECTION』はなぜ傑作足り得たのか?

僕は桜井さんの音楽づくりの姿勢の変化に答えがあると思っています。

では桜井さんの姿勢はどのように変わったのか?

5月のファンクラブ会報にそのヒントとなるような桜井さん描き下ろしの短編小説が掲載されました。

「私は夜の街で働く女です」というなんだか不穏な空気を感じる出だしから始まる物語。笑

内容としては、夜の街で働く女の仕事への考え方の移り変わりを描きながら、

ニューアルバム『REFLECTION』の2つのバージョン、

{Naked}と{Drip}の違いを説明しています。

曰く、{Drip}は「私であることをやめる「私」」であり{Naked}は「私であることをやめる「私」をやめた」スタイルであるとのこと。

なんだか禅問答みたいですね。

夜の街で働く女は当初、お客さんから好かれようと理想の私になろうとしていた。しかしそれではつまらない。普通の子でしかないと思われてしまう。

そこで彼女は取り繕うのをやめ、だからといって思うままに行動するのではなく、他者に寄り添い、他社の一部となるように接客するようになった。

これはミスチルの音楽そのものに当てはまることだと思います。

彼らは理想のヒーロー象を歌っているのではない。

一人の普通の人間が

いいことも悪いことも勿論あるけれど、

その全部を一旦受け入れて前に進んでいこうというような、そんな曲がミスチルの魅力であり、

桜井さんはその一人に普通の人間の引き出しがとんでもなく多いから、

あれだけの人間の共感を生むことができるんだと思います。

そしてそれは{Drip}収録曲でも言えることです。

リード曲である『未完』に始まり、『fantasy』『FIGHT CLUB』『幻聴』『足音~Be Strong』と

様々な普通の人が現状に不満を持ちながらもそれでも前を向くということが最終的には描かれています。

それでは{Naked}はどうなのか?

夜の街で働く女には特別な人ができました。

当初「お客」と「お店の娘」であった関係が特別なものになり、

夜の街で働く女は、彼の前だけでは「私であることをやめる「私」をやめる」ようになっていったとのこと。

そこには葛藤や迷いや恐怖も勿論あるが、

それよりなにより彼のことを信頼しているから

「私であることをやめる「私」をやめる」ことができるのだということ。

つまりこれは他者の一部になるのではなく、再び嘘や取り繕いを始め理想の私になろうとするということ。

でも決定的に違うのはそれが大勢のお客さんのためにではなく、特別な人のための行為であるとい所だと思います。

これは本当に大きな違いで、

不特定多数の人に好かれようと思うことと、特別な人に好かれようと思うのではアウトプットの質が当然変わってきます。

そしてこの話は{Naked}収録曲に関わってきます。

忘れてはならないのは{Naked}には{Drip}の曲も当然含まれており、

同じ曲でありながらもその性質は2つのバージョンで全く変わってくるということ。

つまり『REFLECTION』は

{Naked}という特別な人に愛されるための曲を描き、

その中から

{Drip}というこれまでのやり方が当てはまる曲を文字通り抽出するという、

2段階の工程が踏まれているアルバムなんですよね。

当然のことながら{Naked}があっての{Drip}であり、

『reflection』はこれまでの桜井さんの音楽のつくり方と根っこの部分が違ってきているアルバムだということが会報を読むと伝わってきます。

デビューから22年。

不特定多数の人に寄り添う曲ではなく、

ファンのための曲を桜井さんは描こうとしている。(これは昨年のファンクラブ限定ツアーにも繋がっていると思います)

だからこそ『REFLECTION』は傑作になったんだと思いす。

広告的に言うと、

大勢を動かそうとしてもそれは無理で、

顔の見える一人を動かすことのできるクリエイティブを考えることが

結果として大勢を動かすことに繋がる、と同じかなと。

さて長々と書いてきましたが、

Mr.Children『REFLECTION』はなぜ傑作なのか?という考察は今回で終了となります。

いやー、長かった!笑

でも今回のアルバムは

本当に本当に素晴らしいものになっているので

まだ購入していない人はぜひぜひ買って!聴いてみてほしいなと思います。

しかし{Naked}と{Drip}の違いを夜の街で働く女で例えるって、

桜井さんやっぱり変態すぎやろ!笑

あ、ここで書いたことはあくまで僕の意見であって、

実際にどうかなんてもちろん全く分かりません。

こんなことを思ってるやつもいるんだなあ程度に思ってもらえれば幸いです。

したっけ、またね!

 

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