『明日のプランニング』佐藤尚之:伝わらない時代の必読書

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さとなおこと、佐藤尚之さんの『明日の~』シリーズ第3弾!

これまでの『明日の広告』『明日のコミュニケーション』に引き続き、

変化した生活者に対していかに情報を届けるのか?態度変容を起こしてもらうのか?そしてその結果、彼らに笑顔になってもらうのか?ということを

丁寧に描いた一冊になっています。

完全に僕の個人的な話ですが、

広告業界に興味をもつきっかけとなったのが、さとなおさんの『明日の~』シリーズなんですよね。

大学生の時に、それまで出版社にいく!ってことしか考えていなかった自分に

広告ってこんなに面白いんだよ!こんなに変化しているんだよ!ということを教えてくれたのが

さとなおさんの本でした。

最近、さとなおさんと何度かお話をさせて頂く機会があり

そのときにこの人は本当に凄いなあと思ったことが一つあって。

それは”情報はもう伝わらない”という絶望的な前提を受け入れきっていること。

さとなおさんは電通に入社後、いわゆるマス広告のクリエイターとして長年活躍されてきた人です。

つまり広告の力でターゲットが動いてきた時代を成功体験として味わいきっている人が、

そこから脱却し、今の現状を100%受け入れた上でじゃあどうすればいいんだろう?ってことを考え続けている。

これって普通の人には出来ない本当に凄い事だと思うんですよ。

僕の周りの人の中には、やっぱり情報を広く広く露出させることが大事なんだと思っている人が多くて。

やっぱり成功体験からの脱却ってとても難しいんですよ。

それは今までのやり方を一度捨てて、新たに考えを再構築をしていくという

いわば自分を一度否定する事をやらなくてはいけないから。

それを当然のことのように実践しているさとなおさんの姿勢は、僕なんかが言うのは大変おこがましいのですが、学ぶべき所だらけだなと。

なんか書評からちょっとそれてしまいましたが、

本の内容として最も目から鱗ポイントは、マス広告が効く層と効かない層でプランニングを切り分ける必要があるっていう指摘かな思います。

統計データからみて、日本で日常的に検索を利用していない人が6000~7000万人いるという事実にまず驚き、

彼らの生活と、都心でネットを駆使して仕事をしている人の生活は全く異なっているという考えてみれば当たり前の、でも今まで見落としてた事実にまた愕然とし。

そしてTVCMで認知を取り、SNSでバズらせるみたいなプランニングがいかに大雑把かということに改めて気付かされます。

だってテレビを見ている人たちとSNSを活用している人たちの生活は全く違うものなんだから。

情報を伝えたい人達は一体どういう人なのかをしっかり見極め、

そこをプランニングのスタート地点にするっていうことを

企画の際には常に意識しなくていはいけないなと。

また友人・知人が最強メディアであるという部分も本当に膝ポンもの!

情報が溢れ切っている今の時代、

企業からの情報なんて全く必要なのないノイズだけれど、

友人・知人からの情報は興味をもって聞いてもらえる。

だから彼らに様々な場面で好意的な言葉を発信してもらうことが

今の伝わらない時代に情報を伝える唯一の方法だという内容は

コミュニケーションを生業にしている人みんなに是非知ってもらいたいなと思います。

なんだか長々と書いてしまいましたが、

まずは一度、読んでみるのが一番。

それだけの価値のある本だと思います。

これからの時代に、誰かになにかを伝えたいと思っている全ての人必読の書です!

したっけ、またね!

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