書店探報録 vol 2 「Title」

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行ってよかった本屋さんを紹介する書店探報録。

2回目は荻窪の新刊書店、Titleさんです。

2016年1月にオープンした新刊書店さんなんですが

僕はその存在を『本屋、はじめました』という店主である辻山さんの著作で知りました。

務めていたリブロを退職し、なぜ自身で本屋を始めたのか。始めるまでの過程や、何に苦労したかなど

新しくお店を始める方が、どんな思いでどんな行動を起こし、その結果どうなったのかという詳細が記されています。

で、やっぱりそういう本を読んだからには、結果としてどんな本屋さんができたのか気になってしまうもので。

少し時間が空いた日曜日に早速訪ねてみました。

荻窪駅という普段あまり馴染みのない駅を降り、

歩くこと約15分くらいかな。

結構距離があるんですが(そしてそれは『本屋、はじめました』の中にも書かれてました)

行ったことのない街の雰囲気が知れるので全然苦もなく歩けます。

あとはお客さんのスクリーニングという意味でも

この距離は必要なのかもなと思いつつ、

とはいえ新規飛び込みのお客さんを結構排除してしまうのは大丈夫なのかしら?とか勝手なことを考えているとお店に到着。

 

ちょっと暗くて見にくいですかね。

『本屋、はじめました』の中ではかなり古い建物だと書かれていたのですが

夜だったこともあるのか、そんな印象はあまり受けなかったです。

店内はレジが奥の端に隠れているように設置されていることもあり

本棚に自然と目が行くような導線設計。

特徴的だなと思ったのは店舗に入ったお客さんの一番目につくであろう正面の棚の選書。

世間的に売れ筋の本を置くのではなく

店主が本当に面白いと感じている作品を置いてるのかなあと。

どこからそれを感じたか

説明するのが非常に難しくてもどかしい、、

でも正面の棚にオリコンランキングTOP10的な本を並べず、

ちょっと引っかかりが残るようなものを置くのは店主のこだわりなんだろうと思います。

そして駅から15分歩いてでも、

わざわざこの本屋さんを訪れる客は

まさにこういう選書を求めてきているんだろうなと。

あとTitleさんの特徴として挙げられるのは充実したリトルプレス。

僕はこれまでそんなに読んでこなかったジャンルなんですが

思わず手に取りたくなるタイトル及び装丁で

今回2冊も買ってしまいました。

このセレクションはどうやってるんだろう。面白いリトルプレスの探し方をぜひ知りたい。そして僕はそれを求めてTitleにまた行ってしまうことを確信。

さて今回は合計5冊を購入。

『かなわない』:植本一子

『家族最後の日』が面白すぎて前作も購入。この人の文章はどこまでも自分の視点を客観視して包み隠さない感じがグイグイ読ませる。読み始めたら止まらない。すごい才能。

 

『おふろどうぞ』:渡辺ペコ

渡部ペコさんは絵がすごく好き。『にこたま』も面白かったんだけど性的なタブー(でも実際に世の中には確実に存在する)を書きつつ、この人はそれをさわやかに描写するからすごい。

 

『悲しみの秘義』:若松英輔

こちらは著者の方を存じ上げなかったのですが、俵万智さんの帯とパラパラめくった雰囲気で購入。楽しみ。自分の知らないことを知るのは嬉しい。

 

『酔いながら考える』

『歩きながら考える』というリトルプレスの別冊。酔に関するエッセイ。僕も酔うのが大好きなので買わずにはいられない。

『別人帳』:いつか床子

匿名の色んな人達が、仮の最良の日を想像し、語る。読んでみないと面白さが伝わらない。すごいです、この本。

Titleさんでの大いなる発見は

リトルプレスってこんなにおもしろいんだ!ってこと。

いやー、なぜこれまで手を出してこなかったのか。

これ専用のお店やりたい。自分もいっぱい読みたい。

こういう出会があるのがリアル店舗の素晴らしい所。Amazonじゃ出会えない。

またお店の2階はギャラリーになっていて

nakaban × Title exhibition 「ことばの生まれる景色 Ⅱ」をやっていました。

店主の辻川さんがセレクトした十数冊の本とその中の一節を選び

イラストレーターのnakabanさんがイラスト化するという展示会(ちなみにnakabanさんはTitleさんのロゴも手がけているそうです)。

こういう展示を定期的に行っているのもいいでよね。

本屋を再定義しているなと感じます。本を売るだけの場にしていない。

またすぐにこの店はいってしまうんだろうなあ。

今度はコーヒー飲みたい。

「Title」

〒167-0034

東京都杉並区桃井1-5-2 八丁交差点すぐ セブンイレブン隣

TEL 03‐6884‐2894

http://www.title-books.com/

したっけ、またね!

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